車種判別プロジェクト

カメラを向けるだけ!車種と価格が一瞬でわかるAIアプリ開発ロードマップ【開発記録#1】

3台の日本車(プリウス、フィット、ノート)が近未来の都市を走る様子。背景には「AI」の文字と回路図が輝き、車種判別AIプロジェクトのスタートを象徴するデザイン。


こんにちは、Wanです。
今回は新たにスタートした個人プロジェクトで、カメラを向けるだけで車種と価格が一瞬でわかるアプリ「クルマチェッカー」について紹介します。

まずは試験的に 3つの車種(プリウス・フィット・ノート)に対応した分類モデルを作成。
本記事ではその背景・目的・進捗状況などを【開発記録#1】としてお届けします。


この記事でわかること(目次)

  • プロジェクトの背景と目的
  • 今回の試み:3車種でお試し分類
  • 使用技術と構成
  • ここまでの進捗
  • 今後の展望
  • 技術的な話は別記事で
  • まとめ

プロジェクトの背景と目的

街を走る車を映像から自動で判別し、
「これはプリウス」「これはフィット」と車種を分類できるAIを開発することが本プロジェクトの目的です。

今後、以下のような活用を想定しています。

💡想定される活用例

  • 中古車の自動査定支援
  • ドライブレコーダーの車種解析
  • 車好き向けWebサービスへの応用

今回の試み:3車種でお試し分類

今回はお試しとして、以下の3車種を対象にモデルを作成しました。

メーカー車種名
トヨタプリウス
ホンダフィット
日産ノート

モデル作成の全体像を把握するためのトライアルですが、
バリデーション精度97%という好結果が得られています。


使用技術と構成

使用したフレームワークと技術構成は以下の通りです。

使用技術まとめ

  • PyTorch による ResNet18 モデル
  • ImageNet事前学習モデルをファインチューニング
  • 画像はWebから収集し、手動でフィルタリング
  • 224×224のサイズにリサイズ+データ拡張

ここまでの進捗

① 画像収集とクレンジング

Google画像検索や中古車サイトから各車種の画像を収集しました。
画像には「背景に人や建物が写っているもの」などノイズも多く含まれていましたが、
これらはYOLOv8を用いて“車”以外の物体を自動で検出・除外しています。
YOLOによるフィルタリングの流れはYOLOv8で画像内のオブジェクトを検出し「car」ラベル以外の物体(例:人、標識、背景など)が大きく写っている画像は除外。車が中心に写っている画像のみを選別。

画像は中古車サイトから集めました。

② データ整備

画像は train / val / test に分割し、
PyTorchのImageFolderに対応する形式に整理。

③ モデル学習

ResNet18を用いた3クラス分類を実行。
バリデーション精度:約97%を達成しました。


🔭 今後の展望

今回のモデルはあくまでお試しです。
今後、以下のような展開を予定しています。

今後やりたいこと

  • SUV・軽自動車・スポーツカーなど車種を追加
  • YOLOv8と組み合わせて「検出+判別」の自動化
  • ONNX/TensorRTによる高速化・軽量化
  • Web/モバイルアプリへの応用

🧪 技術的な話は別記事で!

本記事ではプロジェクト概要と進捗にフォーカスしましたが、
YOLOv8の活用方法ResNetのファインチューニングなど、
技術的な話は別記事で丁寧に解説していく予定です。


📝 まとめ

  • 車種判別AIプロジェクトをスタートしました!
  • 今回は3車種による分類モデルを作成(バリデーション精度97%)
  • 今後は車種数の拡張やYOLOとの連携、アプリ応用も予定
  • 技術解説は次回以降の記事で紹介予定!

今後もこのブログでは、開発の裏側や試行錯誤の様子をリアルに発信していきます。
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ABOUT ME
Wan(わん)
AI開発を趣味として楽しんでいるエンジニアです。画像認識や予測分析、生成AIなど幅広い分野に関心があり、日々さまざまな技術に触れながら試行錯誤しています。このブログ「DeepLogics」では、自分が学んだこと・作ったもの・気づいたことを、開発の記録として発信していきます。 実験的なプロジェクトから実務に応用できそうな技術まで、実際に手を動かして体得した情報をシェアしていきます!